コラム 1 「私と犬の出会い-1」堀毛 麻子

HPリニューアルにあたり、それぞれがコラムを書いていくことになりました。
第1回目は私、堀毛麻子が担当します。
今回は初回なので、私と犬の出会いをお話しいたいと思います。

私が初めて犬を「犬」として意識したのは、幼稚園の頃です。今でも鮮明に覚えています。

幼稚園バスを待っている私たちの輪に、突然「ドン」とういう名で知られている真っ黒の中型犬が近づいてきました。ドンはメスの雑種犬で、小さい私たちにとってはとても巨大な四つ足動物で見た目も恐く、みんなが恐れていました。

そのドンが、なぜか私の方へ一直線に向かってやって来たのです。私は全身凍りつき、いてもたってもいられなくなり、思いっきり全力疾走しました。

そりゃあもちろんドンも走ります。 私より数倍も早く。

結局追いつかれて泣きじゃくる私のそばをしばらくウロウロし、ドンはいなくなりました。私は襲われなかった事にきょとんとし、その後不思議とドンの事を嫌いになることはありませんでした。

今思えば、ドンはただ挨拶に来て遊びたかっただけだと分かります。
ドンは決して恐い犬ではなかったのです。

その後ドンは数頭仔犬を産みました。社宅住まいだった私は説得もむなしく、ドンの仔犬をもらえずに終わりました。

これが、私と犬を初めてつないだハナシ。
そしてその後も多数の引越しにより、飼えない環境は続きます。

そしてそれから十数年。今、犬という生き物は私にとってなくてはならない存在となり、その分悩みや喜び、思いは募るばかりです。

次回からはその様々な事に焦点を当てて、時には真面目に、時には楽しく書いていくつもりです。